園川雄二

園川雄二

2004年度 修了生
東海大学医学部付属病院所属

私は現在、東海大学医学部付属病院の整形外科病棟で勤務しています。
所属病棟では、ジェネラリストナースとして勤務する傍ら、家族支援専門看護師として家族看護実践をしています。また、所属病棟内外を問わず、看護師に対するコンサルテーションや家族看護に関する勉強会を行っています。
そのほか院内では、看護部倫理委員会、看護研究委員会や臨床看護研究審査委員会の委員として、倫理教育や研究指導にも携わっています。

院外における活動では、大学や認定看護師養成課程における家族看護の講義や、当院に在籍している4名の家族支援専門看護師と協同し、東海大学看護師キャリア支援センター地域貢献事業「家族看護」コースの企画運営をしています。


石渡未来

石渡未来

2013年度 修了生
横浜市立市民病院所属

私は現在、横浜市立市民病院看護部に所属しています。専門看護師の高度実践看護として「医療機能の充実」「地域医療全体への貢献」「経営力の強化」に貢献できるよう、患者サービスとホスピタリティの向上、不断の業務改善と意識改革、人材確保・育成に取り組んでいくことが期待されています。

特に「療養の場によって分断されない看護」を下支えできるような活動を目指し、様々な方との協働を心がけています。現在所属する緩和ケア病棟・緩和ケアチームにおいては、看護の質、患者・家族のQOLなどに関して多面的かつ包括的に評価する日常的な監査活動としてSTAS-jが活用できるようにテンプレートを作成しました。さらに継続的に評価ができるよう多職種カンファレンスの改善を行い、現在の苦痛・問題点、緩和ケア方針、地域連携に関する内容を共有できるようにしました。

また、地域の医療資源としての組織を超えた教育・研究活動に取り組んでいます。具体的には、看護学生・病院看護師・訪問看護師・CNS実習生・介護支援専門員・緩和ケアに携わる多職種などの他に、市民や患者・家族を対象にした講義や講演を行っています。


藤井真樹

藤井真樹

2016年度 修了生
川崎市立多摩病院所属

私は2016年に東海大学大学院を卒業し、家族看護の実践の場を求め地域医療支援病院である川崎市立多摩病院に就職しました。2年間、脳神経外科病棟でプレ家族支援専門看護師として活動をし、現在は看護部所属で、組織横断的に活動をしています。家族看護の力を底上げするために、家族支援ラウンドを行い家族支援のニーズを拾いあげコンサルテーションや実践につなげています。家族看護の実践を研究として発表できるようお手伝いをさせていただいています。

鈴木雅智

鈴木雅智

2018年度 修了生
日本医科大学付属病院所属

私は現在、日本医科大学付属病院高度救命救急センターに所属しております。
主に、初療室及び集中治療室に緊急入院となった患者さんとご家族への支援を中心とし、情緒的支援を行いながら、患者さんとご家族の危機に寄り添った看護を実践しております。また、患者さんとご家族の療養生活を取り巻く医療スタッフや周囲の環境にも目を配り、患者さんとご家族にとってより望ましい社会生活を歩むことができるように、将来を見据えた支援の体制づくりを目指しています。
自部署においては、家族看護チームを立ち上げ、少しずつではありますが、家族看護実践に即したマニュアルやフローの整備、及び家族看護実践を通した事例の振り返りや研究の支援に力を注いでいます。

院内では、倫理コンサルテーションチームに所属し、倫理的な事象に関する事例検討会や倫理カンファレンスに参画するとともに、家族看護に関わる他部署のスタッフからの相談窓口として、組織横断的に関わらせていただいております。
現在は看護部教育支援室と連携を行いながら、家族看護に関わる院内外のスタッフへ向けた教育や学習会の開催を企画しており、一人でも多くのスタッフが家族看護に興味関心を持ってもらえるよう取り組んでおります。

松本啓子

松本啓子

2017年度 修了生
東京北医療センター所属

患者さんの病状が悪くなり亡くなられた際に、ご家族が途方に暮れていることや悲しみ、パニックになっていることがありました。この家族は今後どう過ごしていくのかと非常に心配で、病院外では関われないことがもどかしく心残りになっていました。そのような中、家族看護研究会に参加させていただき家族アセスメント方法を知りました。家族支援専門看護師の知識に驚き、私も目指したいと思いCNSコースへの入学を決意しました。

入学後は様々な専門領域の先生方に幅広い知識を教えていただきながら理論を深め、家族アセスメントの手法を学ぶことができました。実習では先生や先輩からたくさんの支援をいただき実際に家族の力をアセスメントしました。理論から支援内容を考え、家族が自宅で過ごしていく様子を描けるようになったことは私の自信と強みになりました。また、がん患者の告知における家族に対する看護をテーマに研究に取り組みました。担当の先生方にご指導をいただきながら内容を深めていく作業は、何かを発見するような期待感の連続でした。研究に向き合う過程は自分との闘いであり辛いこともありましたが、やり終えたときには今まで経験したことのない達成感に包まれ、同級生達と喜び合ったことを昨日のように覚えています。

大学院生活は課題も多く子育てとの両立に大変さはありました。しかし看護について先輩や同級生たちと語り合う日々はとても楽しく、あっという間の2年間でした。困っていた現場のことを共有し解決策を見出していく過程は、目の前を明るくキラキラと輝かしてくれました。大学院で学んだ知識や経験を生かして、現場で困難なことに直面しながらも乗り越えています。卒業後も継続してご支援してくださっている先生や先輩との出会いに感謝しています。


家族看護教育は、基礎から事例検討の流れで年間を通して行っています。少しでも家族看護を身近に感じ実践できるように、看護部と協働して活動をしています。
また、院内では倫理委員会・教育委員会に所属し倫理教育に力を入れています。院外では、近隣の訪問看護師テーションや介護支援専門員への講義や川崎市・神奈川県看護協会の倫理教育を行わせていただいています。